AXEが目指す地域活動
スポーツが「地域コミュニティに与える影響は大きい」ことを40年に渡る教員生活の中で学んだ。
その力はコミュニティ内の「ネットワークの形成」「人々の健康増進」「都市ブランドの強化」「社会的包摂の推進」などが挙げられる。地域での好循環が生まれるには地域スポーツが安定し、かつ継続して展開する仕組みが重要であると切に感じ一般社団法人AXEを平成30年4月に設立しました。
2000年に文部科学省が発表したスポーツ振興基本法おいて、各市町村に各一つ以上の設置が目標として設定され、2011年に施行されたスポーツ基本法において、行政指導で設置されたクラブや、助成金が切れることで形骸化したクラブがみられ一定の成果は見たものの総合型クラブが地域のスポーツ振興に懐疑的見方も存在する現状がある。総合型クラブが普及した2000年代には、サッカーのJリーグ、ベースボールの四国アイランドリーグ、ベースボールチャレンジ・リーグ、2005年にはバスケットボールでのbjリーグなど各種スポーツでトップクラブが誕生し活動している。日本初のプロバスケットボール・bjリーグ立ち上げの中心であった東英樹氏を理事に据え、バスケットボールを中心とした総合型スポーツクラブを目指し活動している。
教育現場での経験、プロリーグ・ビッククラブ設立の経験を活かし、地域の学校スポーツ施設や公共スポーツ施設を拠点とする、地域を支えるコミュニティの形成を行っていくことがAXEの使命である。
また、少子高齢化・教員の働き方改革に伴い学校部活動も変革期である。特に中学生人口の大幅減少し、第二次ベビーブーム世代の1986年の中学生は約590万人であったが現在は295万人と約半分になってしまっている。特に集団競技は危機的状況の学校が増えている。学校現場では現状の部活度を維持するのに精いっぱいであり。部活動は危機的状況にある、まさに、待ったなしである。教員においても部活動による膨大な時間外勤務と、指導経験のない部活動顧問になることもあり、心身ともに過酷な状況がある。将来にわたり学校だけで生徒児童にスポーツ機会を提供していくことは大変難しいと思われる、学校に代わり地域でスポーツ機会を確保する取り組みとして地域クラブの連携が必須となる。
AXEは学校と総合型クラブの橋渡しとなり、多くの児童生徒にスポーツ機会や文化的活動で学びの場を提供して行きたい。学校での現状を知っており、プロリーグ立ち上げクラブ運営に実際に携わっていたAXEが次年度から休日の部活動の段階的な地域移行に対応して、学校開放事業や公共体育施設利用で魅力的なスポーツ環境の実現、地域住民に向けたスポーツ環境の整備の観点、文化的活動の場の提供、高齢者の健康維持など行う総合型クラブの設立、運営を目指し活動をしている。
一般社団法人AXE
代表理事 田中充広
文京区立第十中学校バスケットボールコーチ JBA公認C級コーチ 日本スポーツ協会アシスタントマネージャー
理事 東 英樹 BJアカデミーバスケットボールスクール校長 新潟アルビレックススタッフ JBA 公認A級コーチ 鶴田秀昭 広報/文化部担当 アニメーター 2014~2018・2022/6~文京区障害者部会就労対策委員